★日本への旅9日目★

◆日本への旅9日目◆

上海に着きましたよー!
予定よりめちゃくちゃ早く着きましたー!

◆上海到着◆

上海に着くと、私は一安心しました。
日本では自分のことは自分で、って感じで全て自分でしなくてはいけないし、ミスをしたら取り返しがつきません。
だけれど上海では違います。
困ってたら、いろんな人が助けてくれます。
困って無くても助けてくれます。
しかも10代の外国人の女の子が一人でいたら尚更で、おじさんやおばさんが私に危険が及ばないように助けまくってくれます。
それに上海では多少ミスをしても、自分の希望をめちゃくちゃに訴えれば、どうにかなっちゃったりするような国です。
おばさんの助けでタクシーもすんなりと見つかり、おじさんにスーツケースを乗せてもらい、復旦の寮へ向かいました。
上海に着いて心底思いました。
私は日本では働けないなぁ、と。

◆ちょっと思ったこと◆

私、日本で電車に乗るのがかなり怖いです。
痴漢があるからです。
そして痴漢があるのは女の子が弱くて声を出して怒らないから。
中国に痴漢が少ないのは女の子が強くて声を出して怒るから。
私は今まで、そんな風に思っていました。
だけれど、それは違うと思うようになりました。
私の性格は弱いタイプではないはずなのに、日本に痴漢にあった時まずは無言で回避します。
(一回駅員さんに訴えてとっ捕まえてもらいましたけど)
でも、もし上海で痴漢にあったとしたら、その場で叫んでわめき散らす自信があります。
この違いは、周りの空気の違いによって変わってくるものだと思います。
日本で「痴漢!!変態!!」と叫んだとしますよね、そしたら何がどう変わります?
駅員さんが居ない場合は、周りの冷たい視線が自分と痴漢した人に突き刺さって終わる気がしませんか?
自分は何も悪いことしていないのに、まるで自分まで変態なような気まずい状態になる気がしませんか?
私はそんな気がします。
日本の乗り物は一人で乗っていたら孤独です。
けれど、上海の乗り物の雰囲気は違います。
たとえ「痴漢!!変態!!」と日本語で叫んでも、周りの人が理解してくれれば、みんなでその人を捕まえてくれます。
おばさんたちは私をなぐさめてくれながら、痴漢をした人に私の聞き取れないくらいのスピードで罵ってくれるでしょう。
絶対助けてくれます。絶対です。
助けてくれるから、だから助けを求めることが出来るんです。
助けてもらえないのに、自分の恥になるだけなのに、助けなんて求められません。

◆友達◆

今日はちょっと上海びいきみたいになっちゃったんですけど、もちろん日本の方がいいこともあります。
一番に友達です。
日本には私のことを理解してくれている友達がたくさんいます。
どの友達もそれぞれ、しっかりと自分の世界をもったきちんとした人です。
そして、ノリツッコミのできる楽しい人たちです。
自分勝手な私を友達として好いていてくれています。
信用してくれているし、私もみんなを信じています。
でも、そこまで仲良くなるには長い年月が必要です。
それに日本でもどこでも、大きくなってくるとそういう関係を築くのはなかなか難しいようです。
もちろん上海にだって、友達はいます。
悪い子なんていないし、みんないい人なので文句なんてそんなにないけれど、まだ半年の付き合いではまだまだ日本にいる友達とはどこか違うんですよね。
欲があるだけかもしれないですけどね。
自分で言うのもなんですけど、私ほど友達に恵まれている人も少ないと思います。